5月8日13:40頃、運転労働者のTさんは、同僚のS氏が立ち話をしていたので、先に荷積み位置にトラックを着けたところ、「中国人帰れ」などと罵声を浴びせられ、その後、立ち寄った事務所で、S氏にいきなりパイプ椅子で殴られ、顔面や首等に全治3週間以上の怪我を負いました。
Tさんは中国残留邦人の2世の50代の男性で、青年時代を中国で暮らしていました。一方、同僚のS氏はこれまでも「Tさんのトラックのキャビンがラーメン臭い」など、事実でないことを会社に対して言い、嫌がらせをしていました。
日本語に多少難のあるTさんに対して、労基署も病院も第三者行為による保険適用の手続きをせず、また、会社も加害者を懲戒するなどの積極的な対応を取っていませんでした。
Tさんは連帯ユニオンに加入して労災請求等の手続きをし、この日、雇用主に団体交渉を申し込みました。
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