複合危機(ポリクライシス)の世界と反資本主義左翼
1,帝国主義の世界支配の破綻とグローバルサウス 21世紀は世界のパワーシフトが進み、世界のGDP占有率は先進国のG7が1990年代初頭に70%近くであったものから約40%に低下、他方、BRICSはG7とほぼ同じ規模の経済…
1,帝国主義の世界支配の破綻とグローバルサウス 21世紀は世界のパワーシフトが進み、世界のGDP占有率は先進国のG7が1990年代初頭に70%近くであったものから約40%に低下、他方、BRICSはG7とほぼ同じ規模の経済…
2021年 11月16日新華社は、中国共産党第19期中央委員会第6回全体会議で採択された『党の百年奮闘の重要な成果と歴史的経験に関する中共中央の決議』(以下、『歴史決議』)の全文を公表した。様々なところで論評さ…
筆者の一人である松尾匡先生からこの本を送って頂き、ほとんど一気に読んでしまいました。本書は序章・終章を含めて全13章を13人の経済学者・研究者が、資本論全3巻のそれぞれの内容を簡潔・的確に解説、同時に当該項目について現代…
昨今、世界の左派の理論で「エコ社会主義」及び「脱成長論」が注目を集めている。 日本でも斎藤幸平氏の『人新世の「資本論」』がベストセラーと言っていい売り上げを示している。『人新世の「資本論」』はやや雑駁なところがあるものの…
1. 感染拡大の原因 - グローバリズムと新自由主義 3月11日にWHOがパンデミック宣言をして以降、コロナ19の拡大は止まらず、現在も世界で毎日5000人前後の人が死亡し、累積での死者は60万人以上、特に、米国14.5…
以下、「一」が、『2050年世界人口大減少』(ダリル・ブリッカー、ジョン・イビットソン)の書評「二、資本主義における人口のメカニズム 三、幸福の基礎は経済成長か」は、「一」に踏まえた筆者の小論文である。 一、書評:『20…
昨日、新型コロナウイルス(COVID-19)による世界での死者で中国以外が中国のそれを上回り、パンデミック(世界的大流行)の様相を確定した。同時に、ニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価の終値は1万1973.98ドルとなり…
<はじめに 本書の魅力> 『ツイッターと催涙ガス』は、ゼイナップ・トゥフェックチー氏が2017年に書き上げた論文である。トゥフェックチーさんは、1980年のトルコのクーデター後の時代に成人を迎えた女性で、プログラマーにし…
大阪労働学校アソシエの講師である松尾匡先生が共著で発刊する本で『時代はさらに資本論再生産表式―再生産表式で今何が言えるのか』という表題の小論を執筆している。読ませて頂いたので、そのレビューを記したい。 一、松尾先生の論文…
<はじめに> 本書は、アメリカの保守系シンクタンクの中国系米国人研究者が人民解放軍の軍事戦略・情報化戦争を解析したものである。邦訳は右派自衛隊関係者だが、内容は実に興味深く、刺激的なものだ。 昨年2018年12月5日カナ…