FMラジオ局Radio-I(愛知国際放送)を、DJが不当労働行為で申立てー個人委託契約者の労働者性に一石を投じる

Radio-I開局以来、10年間番組でDJを行ってきたM氏(アメリカ人)が昨年末に突然の契約終了を言い渡されました。不当解雇=権利濫用を訴えて、愛知連帯ユニオンから団体交渉を申し込みましたが、Radio-I は、「M氏は業務委託契約の遂行者にすぎない」として団交を拒否したのです。

 Radio-IとM氏の間には、「カルチャークラブ」というエージェンシー(代理店)が介在し、5%の手数料などを受け取っていましたが、M氏を採用したのはRadio-I であり、両者の関係が雇用契約関係であることは明白です。公共的な放送事業ですから、番組途中でもM氏は事細かな指示をRadio-I から受けることもありました。

 厚生労働省の研究調査でも、個人請負・業務委託契約の30%は労働者の実態ではないか、と言われています。愛知連帯ユニオンは、使用者責任逃れを許しません。