社労士が従業員を「うつ病」にする方法をブログで教示した愛知県で、今度は弁護士が団交の席で、「業務中に労働者にプライバシーはない」と暴言を吐きました。4月15日、M急配の団交で、ドライブレコーダーによるトラック労働者のモニタリングについて協議している際、会社の代理人弁護士が突然、「業務中の労働者にプライバシーはない」等と暴言を吐き、協議を妨害したのです。愛知連帯ユニオンは堂々と団交を行うとともに、翌日、会社に弁護士の暴言の撤回を求めて抗議を行いました。
抗議文は以下です。
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名阪急配 代表取締役 殿
全日建連帯労組 関生支部名古屋ブロック
愛知連帯ユニオン
団体交渉での貴社代理人弁護士の暴言に抗議する
昨日の団交で貴社代理人弁護士は、「業務中の労働者にプライバシーはない!」などと暴言を吐きました。
別紙のように使用者が業務中に労働者のプライバシーが侵害されないように配慮することは、法的に当然のことです(最二小判昭和43.8.2 西日本鉄道事件 民集22.8.1603、東京地判平成13.12.3 F社Z事業部事件 労判826号79頁)。
http://www.jil.go.jp/rodoqa/15_houmu/15-Q05.html
http://www.jil.go.jp/rodoqa/15_houmu/15-Q08.html
また、ITや精密機器の発達の中で、この問題は現在多くの課題を労使に提出しています。(『職場における労働者のプライバシーをめぐる法律問題』砂押以久子(立教大学講師 October 2005)
労使がトラックへのドライブレコーダー導入に関連して業務中の運転労働者のプライバシーや個人情報の保護について真剣に協議すべきことは当然のことです。当労働組合としては、今後も団交の議題としていきます。
貴社が代理人の暴言を撤回させ、謝罪されることを求めます。