暴行でっち上げ解雇事件 「2時間ドラマ」のような展開へ  ー 労働委員会 調査

「社長の腹部を殴った」とでっち上げの通報で逮捕されて解雇、さらに同僚を暴行したと再逮捕(いずれも不起訴)になった海上コンテナトレーラー運転手の事件で6月7日、労働委員会調査がありました。

労働契約上の地位を争う裁判で、検察庁から事件の写真撮影報告書を入手、それによると、社長は暴行を受けたと供述した際、組合員の運転者が「ボールペンを突き刺したガラスの灰皿に穴を開けた」と供述していることが明らかになりました。

しかし、組合で実証実験をしたところ、ガラスの灰皿はボールペンでは穴が開かず、鋼鉄のドリルでも穴が開かず、ポンチと金槌ではガラスの灰皿は割れることが明らかになりました。ガラスに穴を開けるためには専用の工具が必要でした。それはガラスは鉄よりモース硬度が高くて硬い一方、靭性は低いので壊れやすいからであることが判明しました。

組合は実証動画と報告書を提出、社長の警察への供述が虚偽であること、及び「物証」が捏造されたものであることを明らかにし、解雇の不当性と団交発言の虚偽を暴きました