労働者によるマルクス主義研究

このページでは労働者グループによるマルクス主義の研究論文を掲載しています。


目次

1、研究論文.スターリン主義はいかにして発生したか 2002年10月

20世紀の社会主義の変質は党機構の官僚主義化を媒介にすすんだ。その発端となったロシア革命以後の10年の経過を検証する。


1-2、研究論文.「唯一前衛党」神話とボルシェビキ 2003年6月

ボルシェビキ一党独裁体制の形成の経緯を振り返り、その問題性を考察する。


2、研究論文.中東の民族解放闘争とイスラム「原理主義」運動  2002年9月

「アメリカ国家対イスラム原理主義」という図式は正しいのか? イスラム原理主義運動の現代史における足跡を追う。


3、研究論文.周期的恐慌の必然性の原理論 2002年9月

資本論の未完部分である恐慌論について、古今東西の恐慌論争を俯瞰することで宇野弘蔵理論の難点を止揚することに成功した!


4、研究論文.国際貿易における不等価交換 2002年10月

アジアからの商品はなぜ安いのか? エマニュエル、サミール・アミンら従属派の理論をのりこえ、リカードの比較優位論を援用することで不等価交換と搾取のメカニズムを解明!


5、覚書.新左翼運動を総括する視点 2007年11月

かつて一世を風靡した新左翼運動は、その創生から半世紀をへた今日、日本では全く衰退してしまった。最早、「理論的血統」の正統性を争う論争には意味がないであろう・・・


6、研究論文.1995~2011 世界経済構造の歴史的変容

–国家財政危機と「新興国ブーム」の意味するもの Ⅰ部2010年6月 Ⅱ部2011年3月 Ⅲ部 2012年2月

21世紀初頭、帝国主義の世界支配そのものの揺らぎを、国家財政危機と「新興国ブーム」のふたつを焦点に考察する。研究論文4の続編。


7、書評.階級闘争理論からみた「脱成長論」ーセルジュ・ラトゥーシュ『経済成長なき社会発展は可能か?』を読む 2011年1月

21世紀の社会主義運動の視点から、エコロジーとローカリズム(地域主義)について考察する。


8、研究論文.デヴィッド・ハーヴェイの『資本の謎』と、『資本論』恐慌理論の展開  2013年3月

研究論文3の続編。デヴィッド・ハーヴェイの『資本の謎』を検討することで恐慌理論の展開を考察した


9、研究論文.マルクス経済学からみた『21世紀の資本』-トマ・ピケティの分析の検証 2015年1月

ピケティが提供した現代資本主義の概観を、マルクス経済学の手法で解析する


10、2010年「アラブの春」から6年、中東の今をみる 2016年6月

2016年の中東における地域権力の対立を分析する


11、「グローバリゼーションのエレファントカーブ」の意味するものー帝国主義の世界支配からのパワー・シフト 2017年8月

20世紀初頭に形成された帝国主義の世界支配は、1989年頃を境に、変容を開始した


12、書評ジョージ・ボージャス『移民の政治経済学』 2018年1月

トランプ大統領の選挙演説にも引用された著者の主張を批判的に検討する


13、書評 ロバート・B・ライシュ 『最後の資本主義』 2018年5月

ロバート・B・ライシュ『最後の資本主義』(東洋経済新報社 2016年)の原題は『資本主義を救えsaving capitalism』。1990年代にクリントン政権の労働長官を務めた筆者が、21世紀の米国について、余りに金持ちに有利に偏った社会ルールを危惧して「このままでは資本主義が崩壊する」との危機感をもって書かれた著書だ。


14、書評 『中国の情報化戦争(サイバードラゴン)』-米中対立の熱い核心に迫る 2019年1月

本書は、アメリカの保守系シンクタンクの中国系米国人研究者が人民解放軍の軍事戦略・情報化戦争を解析したものである。


15、書評 松尾匡『時代はさらに資本論再生産表式』 2019年5月

大阪労働学校アソシエの講師である松尾匡先生が共著で発刊する本で『時代はさらに資本論再生産表式―再生産表式で今何が言えるのか』という表題の小論を執筆している。読ませて頂いたので、そのレビューを記したい。


16、書評 ゼイナップ・トゥフェックチー著『ツイッターと催涙ガス ネット時代の政治運動における強さと脆さ』 2019年8月

本書は、21世紀の最初の10年でSNSが誕生した後の、2011年「アラブの春」(1月チュニジアやエジプト・タハリール広場)、2011年9月ニューヨークのオキュパイ・ウォールストリートのズコッティ公園、2013年トルコ・イスタンブールのゲジ公園の占拠と抗議闘争、さらには2013年からの「ブラック・ライブズ・マター」(BLM)、2014年香港・雨傘運動などについて、観察と考察と調査を継続し、あるいはビッグデータにアクセスしてこれらの反権威主義的な左派の運動の強さと脆さ、その課題を検証したものである。

17、時評:パンデミックと世界経済危機

昨日、新型コロナウイルス(COVID-19)による世界での死者で中国以外が中国のそれを上回り、パンデミック(世界的大流行)の様相を確定した。同時に、ニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価の終値は1万1973.98ドルとなり、トランプが2017年1月20日に大統領に就任した際の終値(1万9827ドル)を下回って「トランプ相場」は終わりを迎えた(1月約28000ドル)。

18、書評:『2050年世界人口大減少』及び 小論文『資本主義の人口のメカニズムと先進国の脱成長を考える』

以下、「一」が、『2050年世界人口大減少』(ダリル・ブリッカー、ジョン・イビットソン)の書評「二、資本主義における人口のメカニズム 三、幸福の基礎は経済成長か」は、「一」に踏まえた筆者の小論文である。

19、時評:コロナ19感染拡大の現段階と社会主義

3月11日にWHOがパンデミック宣言をして以降、コロナ19の拡大は止まらず、現在も世界で毎日5000人前後の人が死亡し、累積での死者は60万人以上、特に、米国14.5万人・ブラジル8.5万人・イギリス4.5万人・メキシコ4.3万人で4か国の死者が合計で総数の約半数を占めている(死者数は、検査数に依存する感染者数より実際との誤差が少ない)。

20、小論:エコ社会主義と労働運動

昨今、世界の左派の理論で「エコ社会主義」及び「脱成長論」が注目を集めている。日本でも斎藤幸平氏の『人新世の「資本論」』がベストセラーと言っていい売り上げを示している。『人新世の「資本論」』はやや雑駁なところがあるものの、若い筆者が欧米の最先端の議論を簡潔にまとめ、多くが読める新書版でそれを発行したことの意義はとてつもなく大きい。是非、多くの方に読んでもらいたいと思う。

21、本の紹介:木下武男 「労働組合とは何か」岩波新書

「あとがき」にあるように、本書は、労働運動史の専門家ではない木下先生が、アカデミズムの研究と運動現場をつなぎ、活動家が運動の展望を議論するためのツールとして、労働組合の形態転換論の観点から労働運動史を切り取り、まとめたものです。

22、書評:『時代はさらに資本論』 基礎経済科学研究所 編 昭和堂

筆者の一人である松尾匡先生からこの本を送って頂き、ほとんど一気に読んでしまいました。本書は序章・終章を含めて全13章を13人の経済学者・研究者が、資本論全3巻のそれぞれの内容を簡潔・的確に解説、同時に当該項目について現代を分析するという内容になっています。昨今の資本論関係の書籍では、資本論の論理の一部を取り挙げたものや、第1巻を中心とした解説本が多い中で、全3巻をトータルに、その経済学理論の後を正確に追った点で秀逸な書籍であると思います。